物が二重に見えるが何か?
大満足のシャワーを浴びた日の夕方。
ロビーである異変に気付く。
ニュースやってるTV画面がどうも見づらい。
画面が二重に見える気がする。
まあ元々目が悪いこともあるが
些細な異変も知らせろ
と言われているので看護師に伝えると
若い医師が飛んできて
色々チェックして行った。
こうやってすぐ診てもらえるのは安心だよねー。
のん気に考えていたのだが。
翌朝主治医がやって来て笑顔で言う。
『XXさん新たな症状出たって言うから今日は検査追加ねー』
こうして2度目の髄液採取決行が決まった。
背中への注射は一番痛い。
針を突っ込みゴリゴリゴリ。
『男の人って痛みに弱いよねー』
すると若手男性医師が
『ボクも絶対ムリっす』
ってオイ!
局所麻酔だしただでさえ効きが悪いんだろーが。
全部聞こえてる。
て言うか長いんだよマジで。
本当に楽しそうだね君は。
オレはお前のための実験動物じゃねえぞ。
心の声がどんどん粗暴になる。
それにしてもホント余計なこと言っちゃったなあ。
みんなに何度も聞かれると
本当に二重に見えるのかは自信なくなってきちゃったし
元からこうだった気もしてきたし。
でもスマホちょっと打ちづらくなったな。
もしかするとただの老眼なのかもよ。
こんな目に遭うとは。
とほほ。